1990年代後半～2000年代前半にかけて、外国人タレントとの先駆けとして「さんまのSUPERからくりTV」等のテレビ番組でご活躍されました、
セイン・カミュさんをピックアップしたいと思います。
主なプロフィール
1970年11月27日生まれ、米国ニューヨーク州ご出身です。
フランス系アメリカ人の父親、イギリス人の母親がいらっしゃいましたが、生後間もなく両親が離婚、母親は日本人男性と再婚し、義父の仕事上で、家族で様々な国を周られます。
6歳時に初来日、学校の先生や同級生とコミュニケーションを取るうちに日本語を覚えられました。横浜のインターナショナル・スクール卒業後、ニューヨークの大学へ進学します。
ところが、本命のガールフレンドにフラれ大学中退、ホームシックな思いもあり、日本へ戻られます。
帰国後、モデルやエキストラの仕事に就いた後、テレビ界へ進出します。
流暢な日本語を巧みに操る外国人タレントとして人気を集めます。特に彼の知名度を上げたのが、バラエティー番組「さんまのSUPERからくりTV」（TBS）です。
街行く外国人の方へクイズ形式で話しかけるインタビュアーを務め、まだ素人だったボビー・オロゴンさんらとのコミカルな掛け合いが反響を呼びました。
役者としてもNHK連続テレビ小説「さくら」等への出演や、ラジオのパーソナリティーも務められました。
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現在の主な活動
私生活では、2002年に一般の日本人女性とご結婚、2003年に長男・2005年に次男・2008年に長女に恵まれ3児の父親として、仕事と家庭と多忙な日々を送られていました。
ところが、2004年辺りからセイン・カミュさんは、当時の所属芸能事務所と出演料や著書の印税を巡って対立していました。
セイン・カミュさん・事務所双方が損害賠償請求訴訟を起こし、2009年には和解が成立しました。
しかしながら、これにより（彼のイメージもあり）、レギュラー出演番組「さんまのSUPERからくりTV」等を降板する事になりました。
事務所移籍後は、かつての人気だった頃よりは出演は少ないものの、活動は続けられている様です。
最近は、NHK大河ドラマ「西郷どん」（2018年）でのイギリス公使パークス役やドラマ「科捜研の女19」（第3話）でのゲスト出演等、それぞれ印象に残る演技をされておられました。
バラエティー面でも、昨年2018年末に放送の「爆笑！明石家さんまのご長寿グランプリ2018」（TBS）で「SUPERからくりTV」以来、約13年振りにさんまさんと共演を果たされました。
ユーチューバーとして活躍していた⁉
芸能活動の傍ら、2015年頃より自らを『Mr coconut』と名乗った「ユーチューバー」として、動画（一般人の方にインタビューを行う内容等）を配信されているとの事です。
参照動画：「セイン・カミュ – Mr Coconut!」
https://www.youtube.com/channel/UCdB3M0U2VGUV5TX8yiCF8ZQ
アートに目覚めたか⁉
更にセイン・カミュさんは『一般社団法人障がい者自立推進機構』理事を務め、障害を持つアーティストの方々の創作活動を応援しておられます。
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『障がい者自立推進機構』創業者理事の松永昭弘さんとの出会いがきっかけでした。
今から数年前、中小企業の応援番組で、松永さんが経営される企業をセイン・カミュさんが取材した時の事です。
取材後、社長室に招かれたセイン・カミュさんが1枚の絵を見せてもらいました。見覚えがあると思い、松永さんに絵の作者を訪ねると、何とセインさんの妹だったのです！
セイン・カミュさんの妹さんも知的障害を持ち、アートを手掛ける障害者の方々が集まる施設へ入っておられるとの事です。
松永さんはセイン・カミュさんの妹さんの施設を訪問され、2000点近くの作品から4点を譲ってもらったとの事です。
そのうちの3点が、彼女の作品だったそうです。
以降、セイン・カミュさんは障害者アーティストの方の経済的自立を支援する活動にも賛同し、『障がい者自立推進機構』理事として加わる事になったとの事です。
セイン・カミュさんは『松永さんは、この活動を「チャリティー」ではなく「ビジネスモデル」とし、絵が『売り物』になる仕組みを目指しました。
それを通して僕も、（アーティストとしての）妹の活動の手伝いをしたいと思っている』そうです。
セイン・カミュさんは他にも狂言を本格的に学ばれ、2009年から「現代狂言」(座長・南原清隆 主催・萬狂言)にも挑戦される等、日本の伝統芸能にも力を入れられています。
昨年12月には三味線ライブを楽しみつつ、鶴岡の日本遺産を旅する企画『ニッポンたからものプロジェクト-日本遺産×Live Art-』の進行役を務められました。
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