少年時代の夢とリアリティ: 大山英雄と野球愛
福山雅治のモノマネで有名な芸人の大山英雄さんは、大阪のNSC8期生で芸歴は31年になるそうです。今年53歳で出身は兵庫県の伊丹市だそうですね。
普通のサラリーマンの家で育って、こどもの頃はプロ野球選手を目指していたそうです。父親が少年野球の監督で、大山英雄さんはピッチャーで4番を打ってキャプテンだったそうです。
父親が監督だと飛び抜けた実力がないと自分の子どもびいきと周りに思われるので、チームの中では断トツの実力だったんでしょうね。
高校も伊丹市の県立高校に行って野球をやっていたそうですが、サッカー部などはモテるのに坊主の野球部はあまりモテなかったのでどうやったら女子にモテるのか日々考えていたそうです。
大山英雄/福山雅治モノマネ 月収250万円マイホーム購入もコロナで月給6000円/大学学費支払い困窮 – YouTube
夢追い人、大山英雄: お笑いへの道のり
そこで、関西では面白い人はモテるので文化祭で漫才をやってみたり、大山英雄さんが台本を書いて新喜劇の真似事をしていたそうですね。高校の時のあだ名は「伊丹のさんま」だったそうです。
野球が上手くて面白い人だったこともあり学生時代に彼女はいたそうですね。大山英雄さんは顔も整っていますから普通にモテたでしょうね。
大学進学の時期に野球で進学したかったのもあってセレクションを受けたそうですが落ちてしまったそうです。三者面談で担任の先生から「大学で野球するなら浪人するしかない」と言われたそうですね。
浪人して大学で野球をするという考えはなかった大山英雄さんは、お笑いが好きなので吉本に行くことも少し考えているという話をそこでしたそうです。すると先生が「その言葉待ってたぞ」と返してきたそうですね。
たまたま担任の先生が過去にお笑い芸人になった「ちゃらんぽらん」を生徒に受け持っていたこともあり、そいつらの学生時代より8倍お前の方が面白いと親にお笑い芸人の道を勧めてくれたそうです。
その話を聞いた母親は「吉本に行きたいなら石の上にも3年で、3年間は絶対やめずに一生懸命石にしがみついてでも頑張りなさいよ」と言ってきたそうですね。お母さんもお笑い芸人になるのは反対しないんですね。
大山英雄さん的には3日で売れるわと思っていたそうで、大阪のNSCに入学することになるそうです。すると、入学して3日で伊丹のさんまなんて井の中の蛙大海を知らずだったと思い知ったそうですね。
同期にFUJIWARAや千原兄弟がいたことで衝撃を受けたそうです。特に千原兄弟のネタを見た時に、こんな面白いネタを見たことがないと思った大山英雄さんは千原ジュニアさんに積極的に話しかけたそうです。
そして、ジャックナイフというあだ名をつけられていたほど危ない雰囲気を放っていた千原ジュニアさんと親友になったそうですね。千原兄弟とはそこからよく家に泊まりに行ったりするような関係になったそうです。
大山英雄さんは『マニアック』というコンビで3年ほど活動したそうです。相方は身長も高くイケメンだったのでアイドル漫才師みたいな感じで調子良くスタートしたそうですね。
当時は2丁目劇場をダウンタウンさんが抜けた後で空席だらけになってしまったそうですが、マニアックがイベントする時は満員になったりしていたほど人気があったそうです。
フレッシュトーナメントという若手が競うイベントでお客さんが審査員になって面白かった方にボールを投げる審査だと、お客さんがマニアックのファンばかりなので面白くなくても優勝していたそうです。
大山英雄さんとしては面白くなくても優勝するという複雑な心境ではあったみたいですが、人気が1番あるのは間違いなかったそうですね。大山英雄さんはそれでも良かったそうですが、相方は納得いっていなかったようです。
大山英雄と新喜劇: 笑いと涙のステージ裏
面白くなくても人気がある方が良いという大山英雄さんと、面白くて売れないと芸人やっている意味がないという考えの相方と方向性がズレてきたことで方向性の違いから徐々に解散に向かったそうですね。
解散後に相方は「やるじゃねーかーず」というコンビを再結成してABC新人お笑いグランプリで優勝したそうで、相方は本当にネタが面白い芸人になっていったんですね。
コンビを解散した大山英雄さんは、解散当時に仲良くしていた吉本の社員やプロデューサーの方々にコンビ解散しますという挨拶をしに行った時に、新喜劇のプロデューサーだった人から新喜劇に来いと誘われたそうです。
背も高いし声もでかいし男前だから2枚目で使えるからすぐに来てと言われたそうです。22歳であまり乗り気ではなかった大山英雄さんでしたが、そのまま新喜劇人生が始まるそうです。
渋々新喜劇の中に入っていった大山英雄さんでしたが、入ってすぐに新喜劇の凄さに驚愕したそうですね。当時は池乃めだかさんや桑原和男さんが中心でやっていたそうですが、毎回大爆笑をかっさらっていたそうです。
さらに、最後の方にしんみりした音楽でお芝居するシーンでお客さんは泣いていたそうです。1時間ぐらいの出し物で笑かして泣かして最後また笑かして終わっていく凄さに大山英雄さんは心を動かされたそうですね。
新喜劇の凄さに魅了された大山英雄さんは「いつかここの座長になりたい」と心に決めたそうです。人生の目標が決まると人間は強いですよね。
モノマネの英雄”大山英雄の転機と成長
新喜劇に入って転機になったのは7年目ぐらいの時だそうです。大山英雄さんが福山雅治さんのモノマネをやり始めると、街を歩いたら声を掛けられたりサインをねだられるようになったそうです。
人気が少しずつ出てきた大山英雄さんは新喜劇の中でも次期座長と周りに言われるくらいの立ち位置まで来ていたそうです。そんな頃に東京で『ルミネTHEよしもと』が新しくできたことで状況が一変するそうです。
大阪で活動している芸人は人気が出てくると東京進出して勝負するというのがありますが、大山英雄さんはよしもとから「ルミネで新喜劇が始まるから東京のルミネでやってくれ」とよしもとから転勤を伝えられるそうですね。
大阪新喜劇の座長を目前に東京のルミネへ転勤することになったんですね。その時に大阪から他に行ったのは、山田花子さん、島田珠代さんぐらいだったそうです。
結婚したばかりだった大山英雄さんは、奥さんも説得する必要があるし引っ越しするにもお金がかかるので悩んだそうです。自分で決めたわけじゃないし環境が変わると精神的にもしんどいですよね。
そこで大山英雄さんがプロデューサーに東京への引っ越し代など100万円くらいかかるという話をすると、よしもとはお金をすぐに振り込むと言ってくれたそうです。
ケチな吉本がそこまでして自分を求めてくれているならと腹をくくった大山英雄さんは東京へ行く決心をしたそうです。確かに吉本の芸人は事務所に給料が少ないと文句を言っているイメージがありますよね。
お金の不安が無くなった大山英雄さんでしたが、後日よしもと本社に行って引っ越し金の話を社員とすると、100万円の手当ではなくよしもとファイナンスからの貸付だったそうです。
大山英雄さんからするとふざけるなという気持ちだったそうですが、東京に行く決心がついた後だったので「その代わり絶対に東京で稼がしてくださいよ」と会社に約束して転勤したそうです。
会社の辞令で転勤して引っ越し費用が会社持ちじゃないのは普通に考えたらなかなかのブラックですよね。
東京に引っ越した大山英雄さんは不安の中で東京のルミネに行くと、本当に月に26日間出演のスケジュールで組まれていてお金も潤って借金返済にも支障がなかったそうですね。
毎月継続して出演があり安定収入があるのは安心ですよね。ルミネのプロデューサーからも「お前中心で行くから頑張ってくれ」と言われて、月のほとんどをルミネで過ごす東京の日々がなんとか始まったそうです。
確かに26日出演していたら他の仕事はほぼ入れられないですよね。
英雄の闘い”コロナ危機とプライベートの挑戦
ルミネでの仕事が毎日会ったので東京生活も安定して送れていた大山英雄さんでしたが悲劇が起きます。世の中にコロナが蔓延したことで劇場を117連休しなければいけなくなり無職同然の状態になったそうです。
吉本から振り込まれた給料が6000円だけの月もあったそうですね。大山英雄さんには子どもが3人いるそうでかなり厳しい状況ですよね。貯金を切り崩しながらなんとか耐えたそうです。
コロナが明けた現在でも出番は半分以下程度までしか戻っていないので、年収もコロナ前の半分以下だそうです。3人の子供の学費の支払いが残る中で大変ですよね。
この危機的状況でもがいていくために今年の3月ぐらいからYouTubeチャンネルも始めたそうです。いつか福山雅治さん本人をゲストに呼べるようなチャンネルにしたいそうですね。
“福山モノマネの背後”芸の起源と展望
大山英雄さんと言えば福山雅治さんのモノマネですが、これはコンパで生まれた芸だそうですね。当時は女の子から福山雅治さんに似ていると言われたそうですが、大山英雄さんは福山雅治さんを知らなかったそうです。
30年ほど前なので福山雅治さんも若者には人気でしたが、まだ知らない人も多かったみたいですね。女の子に人気のある人なんだということで大山英雄さんは家に帰って福山雅治さんを調べたそうですね。
そして、モノマネを練習して次のコンパで披露すると女の子は喜んで盛り上がったそうです。手ごたえを感じて調子に乗った大山英雄さんは福山雅治さんの歌も練習してカラオケで披露したらまた盛り上がったそうですね。
私生活で手ごたえを感じていた福山雅治さんのモノマネを27歳頃から新喜劇で少しずつ披露しだしてから、周りの共演者を巻き込みながら色々な笑いのパターンができて今があるそうですね。
大山英雄さんは福山雅治さんのモノマネしかできないのでそのイメージしかありませんが、大山英雄さんの人生を変えてくれた福山モノマネなんですね。
大山英雄さんの福山雅治さんのモノマネが世間に広がったことで福山雅治さん本人の耳にも入って、福山雅治さんが大阪城ホールでライブをした時に楽屋挨拶に行かせてもらえたそうです。
本人に会うのはかなり緊張したそうですね。その1年後に大阪ドームで福山雅治さんがライブを開催した時に4万人の観客の前でゲスト出演させてもらったそうです。
アンコールで大山英雄さんが真っ暗な中でsquallを歌いながらステージに現れて、急にスポットで照らされて福山雅治さん本人が「何やってるんですか？」と突っ込む演出で会場が沸いたそうですね。
本人公認になったことでどんどんと福山モノマネを披露して、福山効果でワンナイのレギュラーになったり、モノマネ番組に呼ばれるようになったりと最高月収は250万円にもなったそうです。
それがコロナショックで月給6000円だった時は焦りますよね。月収250万円は凄いですが、最高月収はもっと稼いでいるのかとも思っていましたが以外に少ないですね。
現在53歳の大山英雄さんとしては、子どもたちを大学まで行かせてあげるにはあと5年間ほどは稼がないといけないので必死だそうです。来年には大学生が3人の父親になるそうですね。
一緒に東京に転勤した山田花子さんや島田珠代さんはもう大阪に戻ったそうで、東京に転勤した生き残りは大山英雄さんだけだそうです。なんとか頑張って欲しいですよね。
大山英雄
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