サップ西成の進化: 過去の栄光、現在の挑戦、そして未来へのビジョン

サップ西成の幼少期と学生時代: 不遇からの逆襲

大阪の西成出身のサップ西成さんは、2013年9月にプロレスラーの前田日明さんを襲撃して逮捕されたことが話題になりましたね。最近では46歳でブレイキングダウンに出場して勝利したことでも盛り上がりましたよね。

サップ西成さんは幼稚園の頃に親が離婚して父親に育てられたそうです。父親は鉄工所で仕事をしながらもアルコール中毒で博打に金をつぎ込むダメ親父だったそうです。

サップ西成さんには7歳年上の兄がいたそうですが、家庭環境もあって兄もやんちゃで家はシンナーを吸うたまり場になっているような状態だったそうです。完全に親の影響でグレたんでしょうね。

そんな家庭環境で育ったサップ西成さんでしたが、兄を反面教師にしていて薬物は撲滅派だそうです。友達や知り合いがシンナーや薬物をやっていたら殴って怒っていたそうですね。

以外にも小学校3年生くらいまでは学校でいじめられることもあったそうですが、友達にいじめられて泣いて家に帰ると「泣くな！」と言われて兄にどつかれるということもよくあったそうです。

ある時から7歳年上の兄にどつかれるよりも学校で同級生などに殴られる方が痛くないことに気づいて、いじめてきた学校の友達に勇気を出して棒や石などの武器を使って反撃すると勝てたそうです。

武器を使うところが卑怯な気もしますが、いじめられることを考えるとそんなことはお構いなしだったそうです。確かにそもそもいじめている側の方が悪いですよね。

小学校4年生の時に母親に引き取られたことで転校することになったサップ西成さんでしたが、転校しても最初はいじめられたそうです。しかし、武器を使って反撃したら勝てたのですぐにあまりいじめられなくなったそうですね。

サップ西成の中学時代: 荒れた街、西成での青春

そのまま中学校に上がったサップ西成さんでしたが、30年前の西成には生活圏内でホームレスの人や薬物中毒の人がそこら中にたくさんいたそうです。

公園はホームレスの寝床でしたし、西成の中学生はシンナーを当たり前にやっていたそうです。今では街も少し綺麗になりましたが、昔はかなり荒れた街だったんですね。

サップ西成さんは中学校でサッカーをやっていたそうですが、中学2年生の時に足をよく捻挫して近所の接骨院に通っていたそうです。

そこで体格の良さを見た接骨院の先生に柔道のスカウトをされたそうですね。先生の知り合いの道場に月謝も全部無料で通えたそうで、すぐに大阪でトップレベルの実力になったそうです。

大会などで好成績を残していたサップ西成さんは、柔道の先生の紹介で宮崎県の高校に特待生として進学したそうですね。お金もかからずに高校へ行けたのは柔道やっていて良かったと思ったそうです。

サップ西成の高校時代から大人への転機

高校に進学して柔道をやっていたサップ西成さんでしたが、1年生の時に宮崎県でトップレベルの実力がある3年生の先輩にかなりいじめられたそうです。階級も違うので練習でもまったく歯が立たなかったそうですね。

サップ西成さん以外にも1年生は何人かいじめられていて、あまりにも先輩がムカつくのでいじめられていたみんなで最後に寝込みを襲って高校を中退しようと企んだそうです。

しかし、一緒に襲撃しようとしていた友達が直前で怖気づいてしまい、結局闇討ち未遂で中退して大阪に帰ったそうです。寝込みを襲わなければいけないくらい起きていたら歯向かえずに怖かったんでしょうね。

高校を中退して大阪に帰ってきたサップ西成さんは大阪の柔道の先生にかなり怒られたそうですが、その先生が柔道で推薦してくれて翌年に高校入学できたそうです。

柔道部の中では一番強かったサップ西成さんでしたが、実力が上でも同い年の2年生の後輩になるのが耐えられなくてまた高校を辞めるそうです。学生の時の先輩後輩って厳しいですよね。

そこから愚連隊という感じの10人ぐらい集まって意味もなく夜中に出歩いて喧嘩するグループで日々を過ごすそうです。

愚連隊として何をするでもなく喧嘩して過ごしていた20歳ぐらいの時に、柔道でお世話になった先輩にたまたま道端で出会ったそうですね。

サップ西成さんの様子を見かねた先輩は「ふらふらしてるなら一度道場に来い！」と誘ってきたそうです。久しぶりに道場に行ったサップ西成さんは、そこで自分より20キロ以上軽い軽量級の人と試合をして負けたそうです。

道端の喧嘩では負けることがなかったサップ西成さんはさすがに悔しかったそうで、そこからまた格闘技にのめり込んでいったそうですね。

その強かった軽量級の人は後に修斗の世界チャンピオンになったそうなので当時から強かったんでしょうね。

サップ西成の全盛期と挫折

その日を境に練習を重ねて色々な大会に出場していったサップ西成さんは、29歳頃まで全国優勝をしたりと好成績を収めていくのですが、怪我をして格闘技を少し離れるそうです。

怪我が治るまでゆっくりしていたサップ西成さんでしたが、親しくしていた先輩から地下格闘技大会があることを知らされて格闘技の世界に戻るそうですね。

地下格闘技大会でもすぐに頭角を現したサップ西成さんは、ある日知り合いに招待されたパーティーで前田日明さんにたまたま出会うそうです。ただその時の前田日明さんの態度がかなり悪く印象が最悪だったそうですね。

それが後の前田日明襲撃事件の因縁に繋がるんですね。

「強者」の興亡とアウトサイダー襲撃事件

地下格闘技大会でも名前が売れたサップ西成さんは格闘技団体『強者』を立ち上げます。
東はアウトサイダー、西は強者と言われるほどに盛り上がりを見せていたのですが、ある時に団体が警察から半グレ認定されてしまったそうです。

自分たちとしては全く半グレという認識はないのですが、団体が大きくなって関わる人が増えたことで「関係者」と言える範囲が広くなりすぎて、サップ西成さんも把握できない部分まで出てきていたそうです。

本部とかなり薄い関係しかなくても団体関係者となり、そこが起こした不祥事や事件も含めると団体としては半グレに認定されてしまったそうです。

自分の団体が半グレ認定されて活動できなくなってしまった状況の中で、前田日明さん率いるアウトサイダーが隙間を狙って大阪で格闘技大会を開いていたのが悔しくて襲撃事件に至ったそうです。

今となってはもっとやり方があったと思う部分もあるそうですが、当時はサップ西成さんも若かったのもあって気持ちを抑えられなかったそうですね。

アウトサイダーの試合中に派手に襲撃したことで、サップ西成さんは威力業務妨害容疑などで逮捕されてしまいます。微罪が11個もついたことで半年間は留置所を出たり入ったり繰り返すことになったそうですね。

再起への道と格闘技への不滅の情熱

罪を償ったサップ西成さんは、そこから9年間は格闘技から離れて大阪で飲食店2店舗を真面目に経営してきたそうです。

しかし、ある時知り合いに招待してもらって格闘技の試合を観戦に行ったことがきっかけで、もう一度格闘技をやってみたいという気持ちが高まったそうですね。

最近話題になったブレイキングダウンに関しては、前田日明襲撃事件で因縁があるアウトサイダー出身の朝倉未来さんが絡んでいるので出場は無理だと思っていたそうです。

それでも一応知り合いに書類を送ってもらうと東京でのオーディションに来てくれという連絡が運営から来たそうですね。

実は他にも因縁があって、前田日明襲撃事件の前にサップ西成さんと喧嘩していたグループがいたところにたまたま瓜田純士さんのグループが割り込んできて喧嘩になったこともあったそうです。

体格差がある瓜田純士さんを引きずり回したそうですが、喧嘩が終わった後は仲良くなったそうですね。喧嘩の後は仲直りという男同士のあるあるですよね。

ブレイキングダウンでは地区対抗戦もあったので、瓜田純士さんから連絡があって大阪の喧嘩自慢メンバーを集めるのにも協力したそうです。

何度も格闘技から離れたり戻ったりしているサップ西成さんですが、こんなおっさんになっても人前で殴り合いを見せれる場所があるというのは今だにワクワクするそうです。

いつまでもオッサンが喧嘩するななどアンチのコメントはたくさん来るようですが、人生一回きりなので自分の好きなことをやらせて欲しいという気持ちだそうです。本当に格闘技が好きなんですね。

スパーリングで怪我して片目が見えなくなったので手術して片目は人工レンズだそうです。格闘技をしているともしかしたら目が見えなくなる怪我もするかも知れないですが、戦っている時は生きてる実感がして楽しいそうです。

ドラゴンボールの戦闘民族サイヤ人みたいですよね。サップ西成さんとしては何が起きても最終的に心が折れなかったら人生はいいそうです。